ピアノの調べで
さらに魅力を増すJ-POP曲をご紹介します。
テレビや音楽ストリーミングサービスで
日々耳にする曲の中でも、
ピアノで演奏することで
その美しさが引き立つ曲は数多く存在します。
最近では、公共の場所に
設置されているストリートピアノで、
J-POPの楽曲を演奏し
注目を浴びるアーティストも増え、
クラシックのみならず
J-POPのピアノ演奏が流行しています。
この記事では、
ピアノで演奏することで
その美しさが際立つJ-POP曲を10曲選び、
それぞれの魅力を深掘りしてご紹介します。
ピアノで映える、選りすぐりのJ-POP曲たち
「三日月」/絢香
2006年9月にリリースされた
絢香の「三日月」は、
その年の日本レコード大賞最優秀新人賞を
獲得するほどの大ヒット曲となりました。
発売から10年以上経過した今でも、
その魅力は色褪せることがありません。
夜空に浮かぶ三日月のように、
見る角度によって異なる美しさを持つこの曲は、
遠く離れた場所にいても
同じ月を見上げるような、
共感と希望を感じさせる前奏が特徴です。
「アイノカタチ feat. HIDE (GReeeeN)」/MISIA
2018年にドラマ「義母と娘のブルース」で
主題歌として使用された
MISIAの「アイノカタチ」。
この曲は、
それぞれが異なる形で感じる
「愛」の多様性について歌っており、
一人一人の心の中にある
愛の形がどのように表現され、
共有されるかを描いています。
愛をテーマにしたこの楽曲は、
ピアノで奏でられる
一音一音が感情を豊かにし、
聴く人の心に深く響きます。
「First Love」/宇多田ヒカル
宇多田ヒカルが16歳の若さで
リリースした「First Love」は、
J-POP界に衝撃を与えた楽曲です。
この曲は、
初恋の繊細でリアルな感情を、
若さとは裏腹に
成熟した感性で描いています。
初恋の甘美で切ない思い出が詰まったこの曲は、
聴く人の心に深く響き、
かつての愛しい記憶を
色鮮やかに蘇らせるかのようです。
「さくら(独唱)」/森山直太朗
森山直太朗が2003年に
リリースした「さくら(独唱)」は、
日本の卒業式には欠かせない楽曲として
広く愛されています。
この曲は友人の結婚を機に作られ、
離れていても再会を信じる
強いメッセージを込めています。
ピアノの伴奏に乗せて、
春の訪れを告げる桜の花びらが
風に舞うような軽やかで美しいメロディが、
卒業式の感動的なシーンを彩ります。
「YELL」/いきものがかり
いきものがかりの「YELL」は、
卒業や新たな始まりを祝福する楽曲として
多くの人々に愛されています。
2009年にリリースされたこの曲は、
「さよなら」が
必ずしも悲しい言葉ではないこと、
それぞれの未来へと繋がる
勇気の叫びであること
を教えてくれます。
ピアノの柔らかな旋律が、
聴く人々に希望と勇気を与え、
新しい章へ踏み出す力を与えます。
「裸の心」/あいみょん
あいみょんの「裸の心」は、
2020年にリリースされた楽曲で、
多くの人々の心を掴みました。
ドラマ「私の家政夫ナギサさん」の
主題歌としても使用され、
失恋や人生の困難を乗り越え、
前向きな未来を探求する歌詞が特徴です。
昭和のフォークソングを思わせる
メロディとピアノの伴奏が、
過去の記憶を優しくなぞりつつ、
未来への希望を静かに奏でます。
「蕾」/コブクロ
2007年にリリースされた
コブクロの「蕾」は、
テレビドラマ
『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』
のために特別に書き下ろされた楽曲です。
この曲は、
ボーカル小渕健太郎自身の経験
—18歳で亡くなった母への思い—
がドラマの母子愛のテーマと重なり合い、
作られました。
蕾が開花し、
やがて花びらが散っていく様子を
象徴的に表現しており、
母を思う息子の深い愛情を
ピアノの旋律が切なくも美しく綴ります。
「Story」/AI
AIの「Story」は
2005年にリリースされて以来、
カラオケの定番曲として
多くの人に親しまれています。
この曲のタイトルが示す通り、
「人生の物語」という
テーマが込められており、
人との関係や遭遇する困難を
乗り越える過程を歌っています。
それらの挑戦を乗り越えたときの
温かな人間関係が、
ピアノのやわらかな音色によって
より一層感動的に伝えられます。
「春よ、来い」/松任谷由実
松任谷由実の名曲「春よ、来い」は、
1994年から1995年にかけて放送された
NHKの連続テレビ小説の
主題歌としても知られています。
この楽曲は、
春の訪れを待ちわびる切なさと、
大切な人への深い愛情を表現しています。
その温かなメロディと
心に響く歌詞が組み合わされ、
ピアノによる演奏は
聴く人の心に静かに寄り添います。
「遥か」/GReeeeN
GReeeeNによるバラード「遥か」は、
映画『ROOKIES−卒業−』の
主題歌としても広く愛されています。
この曲は、
日常生活の中で接する家族や友人、
そして大切な人々への
感謝と愛を歌い上げるとともに、
自己発見と成長のプロセスを
描写しています。
ピアノの奏でるメロディは、
過去に受けた愛への感謝と、
これから自分が与えるべき愛を
力強く表現しています。