「子どもを寝かしつける」という課題は、
あらゆる親が一度は直面するものであり、
特に年齢が近い兄弟姉妹がいる家庭では、
より一層その難しさを感じることでしょう。
我が家にも3人の子どもがおり、
長女と次女、そして次女と三女はそれぞれ2歳の差があります。
この2歳の差がある子どもたちを寝かしつける際には、
多くの試行錯誤が必要となりました。
その中でも一番の課題は、
年長の子が活発すぎて年少の子が寝付けないという状況でした。
他の家庭ではこのような状況をどう乗り越えているのか、
非常に興味深く思っていました。
そこで、多くの母親たちからアドバイスを受け、
私なりの解決策を見つけ出すことができました。
失敗も少なくありませんでしたが、
いくつかのキーポイントを抑えることで、
光明を見出すことができました。
ここで、その具体的な方法を皆さんと共有したいと思います。
秘訣① 就寝の順番は、年少の子から順に。
（ただし、心理的な優先順位は年長の子から年少の子へと設定）
秘訣② 便利なグッズやサポート役を積極的に活用する。
秘訣③ 時には諦めの精神も大切に。何よりも、母親がストレスを感じずに楽しむこと。
これらの秘訣を詳しく見ていきましょう。
年長の子が感じるストレスを軽減する方法
まず、秘訣①から始めてみましょう。
就寝の順番は、年少の子から順に（心理的な優先順位は年長の子が先）
年少の子を最初に寝かせようとした場合、
その子にのみ集中しすぎると、
時として目的を達成することが難しくなることがあります。
確かに物理的な順序としては年少の子を先に寝かせるべきですが、
実際には年長の子への配慮も忘れてはなりません。
兄姉が生まれたとき、
我々は自然と彼らに対して兄姉らしい行動を期待し、
しばしば無意識のうちに彼らに対して
特定のフィルターをかけてしまいます。
しかし、覚えておくべきことは、
私たち自身も最初の子が生まれたときには、
すぐに全てを理解し、
完璧な母親になることはできなかったという事実です。
私たちは初心者としてスタートし、
今でも完璧な母親であるとは言い難いです。
同様に、年長の子も兄姉としては初心者です。
新米ドライバーに配慮するように、
年長の子に対しても完璧な兄姉であることを期待せずに、
初心者として温かく接することが大切です。
新しい家族のメンバーが加わることで、
特に年長の子は自分が注目されなくなることによって
ストレスを感じることがあります。
このようなストレスを軽減するには、
できる限り年長の子を優先し、
「あなたが一番大事だよ」という
メッセージを伝え続けることが重要です。
このアプローチにより、年長の子は自己肯定感を高め、
心に余裕が生まれるようになります。
そうすることで、彼らは赤ちゃんをより愛おしく感じ、
自然と兄姉としての役割を果たすようになるでしょう。
では、その間、
どうしても注意が向けられない赤ちゃんはどうすればよいのでしょうか？
その答えが秘訣②で明らかになります。
便利なグッズを積極的に活用する
育児に役立つアイテムは市場に数多く存在します。
赤ちゃんを包んで安心させる【おくるみ】、
落ち着かせ効果のある【おしゃぶり】、
母親の胎内の音を再現する【ぬいぐるみ】など、
役立つアイテムを見つけることができます。
これらのアイテムを活用することで、
育児の負担を少しでも軽減し、
赤ちゃんがスムーズに眠りにつく手助けをすることが重要です。
また、授乳中に自然と赤ちゃんが眠ってしまうことも、
非常に効果的な寝かしつけ方法の一つです。
赤ちゃんを寝かせる場所についても工夫が必要です。
最終的な目的は赤ちゃんが安心して眠りにつくことであり、
そのためにはベッドだけでなく、バウンサーや抱っこ、
おんぶなど、さまざまな方法が有効です。
肝心なのは、年長の子の世話をしながらでも、
年少の子が安心して眠りにつけるような環境を整えることです。
実際に私は、スリングやおんぶ紐を頻繁に活用してきました。
特にスリングは、細かな調整が可能で授乳しやすいタイプを選び、
赤ちゃんをスリングに入れたまま年長の子の絵本を読むことができたり、
歯磨きを手伝ったりすることができました。
その間に赤ちゃんが眠りに落ちることも少なくありませんでした。
また、赤ちゃんが1歳になる頃には、
お気に入りのタオルを持たせてずっとおんぶしていました。
赤ちゃんが眠った後にすぐにベッドに移すのではなく、
年長の子を先に寝かしつけてから数時間後に赤ちゃんをベッドに移すことで、
家族全員がゆっくり休めるよう工夫しました。
これは確かに肩こりを引き起こしましたが、
家族にとって大きな支えとなりました。
サポート役を積極的に活用する
また、パートナーが早く帰宅できる場合は、
その協力を積極的に求めることが望ましいです。
我が家では、
特に三番目の子が夜泣きする期間に、
夫が非常に大きな支えとなりました。
夜中、末っ子の泣き声で中間の子が眠れないときも、
夫は末っ子をおんぶして夜の散歩をすることで、
すべての家族にとって貴重な解決策となりました。
そして、パートナーが遅く帰宅する家庭であっても、
助けとなる「もう一人のママ」がいます。
それは、実は年長の子自身です。
年長の子を上手にサポート役として活用することで、
家庭内の協力体制を強化し、
就寝時の課題を一緒に乗り越えていくことが可能になります。
年少の子の就寝サポートを年長の子にお願いする工夫
年少の子が眠る時間に年長の子の協力を得られれば、
家庭内の就寝問題を解決する鍵となり得ます。
では、具体的にどのようにして
年長の子の協力を得ることができるのでしょうか？
表面的には、年長の子の活発さが
年少の子の就寝を難しくしていると捉えられがちですが、
実はもっと深い解決策があります。
このアプローチを成功させるカギは、年長の子に
「赤ちゃんが早く寝ると、ママと二人だけの特別な時間が増える」
という事実を認識させることにあります。
年長の子と過ごす特別な二人だけの時間を作る
単に言葉で伝えるだけではなく、
年少の子が眠りについたあと、
年長の子にたっぷりと甘える時間を作り、
二人だけの貴重な時間を過ごすことが非常に効果的です。
このような経験をすることで、年長の子は
「赤ちゃんが眠っている時間は、ママが自分だけのものになる」
と実感できるようになります。
そこで、
「前回みたいに、赤ちゃんがすんなり眠れるように○○くん/ちゃんが手伝ってくれるかな？」
と優しく促してみましょう。
手伝う方法には、
「赤ちゃんの背中を優しくトントンしてあげてね」や
「赤ちゃんが安心して眠れるように、そばで一緒に寝転んであげてね」
といった、年長の子の年齢や性格に合わせたアプローチが考えられます。
このように優しく接することで、
年長の子自身も「弟や妹は大切な存在だ」と感じるようになり、
自然と兄姉としての責任感や愛情を深めていくでしょう。
そして、弟や妹が眠った後は、
年長の子にしっかりママとの時間を与え、
心からの満足感を感じてもらいましょう。
一方で、
どうしても上手くいかない日があることも現実です。
そのような日には、秘訣③
時には諦めの精神も大切に!何よりも、母親がストレスを感じずに楽しむこと
年長の子も年少の子も、
たまには睡眠不足になる日があっても心配ありません。
寝かしつけがうまくいかない日は、
無理に固執せずにご自身のリラックスも優先しましょう。
安全な環境の中で、時には年長の子には
適切な時間でデジタルデバイスを使わせることも一つの選択です。
ただし、スクリーンタイムの利用は適度に保ち、
子どもの睡眠前の活動としては
リラックスできる内容を選ぶことが推奨されます。
家族みんなが幸せを感じるのは、
ママが笑顔でいられるときです。
母親自身が十分に休息を取り、
心身ともにリフレッシュすることが、
家庭全体の幸福へと繋がります。
結論
子育ての日々は予測不能なことで満ちており、毎日が挑戦の連続です。
年少の子の就寝サポートに年長の子を巻き込むという提案が、
皆さんの育児の負担を少しでも軽減できれば幸いです。
ママが少しでもラクをするために、
周囲のリソースを最大限に活用し、
柔軟な対応と穏やかな心持ちで、
毎日を過ごせることを心から願っています。
