大学入学を控え、
どんなスーツで入学式に臨めば良いか
悩んでいませんか?
大学の入学式では高校までの制服と違い、
自分で服装を選ぶ必要があります。
本記事では、
新大学生となる女子学生と
その保護者の方向けに、
入学式にふさわしい
スーツスタイルのポイントを解説します。
スーツの種類やカラー選びから、
小物で演出するフォーマル感、
サイズの選び方、購入方法、
当日のコーディネート例、
準備スケジュール、価格帯、レンタル利用、
さらには卒業式への使い回しまで
幅広くカバーします。
ぜひ参考にして、
自分らしく自信を持てる
入学式コーディネートを準備しましょう。
入学式に適したスーツの種類(フォーマル〜ややカジュアル)
基本はフォーマルスーツ
大学の入学式は正式な式典ですから、
基本的にはビジネスフォーマルに
準じたスーツスタイルが望ましいです。
高校の制服とは違い、
全員が同じ服装ではありませんが、
だからといってラフすぎる服装は
好ましくありません。
基本的にはリクルートスーツのような
シンプルで清楚なスーツが無難です。
ただし、
「リクルートスーツ一択」
でなければならないわけではなく、
入学式は就職活動の面接とは違って、
ある程度おしゃれや個性を楽しむこともできます。
つまり、
フォーマル感を保ちながら
自分らしいアレンジを加えた
スーツスタイルも可能です。
スカートスーツ or パンツスーツ
入学式では
スカートスタイル・パンツスタイルのどちらでもOKです。
自分の好みや体型に合わせて着やすい方を選びましょう。
スカートスーツの場合、
デザインによって雰囲気が変わります。
例えば
フレアスカートなら
柔らかく華やかな印象に、
タイトスカートなら
知的でキリッとした印象になります 。
一方パンツスーツは動きやすく、
活発でアクティブな印象を与えられます。
どちらも入学式にふさわしいので、
自分がより自信を持てる方を
選ぶと良いでしょう。
ややカジュアルな要素もOK
フォーマルとはいえ、
新大学生らしく少しカジュアル寄りの
おしゃれを取り入れても構いません。
ただし
カジュアル感の強いスーツは避けるのが無難です 。
具体的には、
オーバーサイズすぎるダボっとしたシルエットや、
主張の強い大きめのチェック柄・幅広ストライプ柄
などは控えましょう 。
あくまで式典にふさわしい落ち着いたテイストの中で、
デザイン性のあるディテールを楽しむのがおすすめです。
たとえば
ジャケットのボタンが一つで
ウエストシェイプが効いたデザインや、
スカートに控えめなフレアが入ったスーツなどは
上品さを保ちつつ個性を演出できます。
実際、
セミフレアスカートのスーツは
黒やネイビーでも地味すぎず
洗練された印象になるため、
女子大学生の入学式に人気です。
ワンピーススタイルも可能
スーツ以外に、
ワンピース+ジャケットの
セットアップで臨む人もいます。
学校から特に指定がなければ
ワンピーススーツでも問題ありません。
ツイード調のワンピースに
ノーカラージャケットを
羽織ったようなスタイルは、
上品で女性らしい印象になります。
ただし色味やデザインが
カジュアルすぎないものを
選ぶようにしましょう。
スーツスタイル同様に、
落ち着いたカラーで
フォーマルに見える組み合わせを
意識すればワンピースでもOKです。
人気のカラーやデザイン
定番はダークカラー
大学入学式で着るスーツのカラーは、
落ち着いたダーク系の色が定番です。
その中でもとくに人気なのが黒の無地スーツ。
黒は誰にでも似合いやすく、
入学式以外にも冠婚葬祭や就職活動など
幅広いシーンで着回せる万能カラーです。
黒以外では、
黒に近いチャコールグレーや
黒のシャドーストライプ
(うっすらと縞模様が入った黒系生地)
などもさり気ないオシャレ感があっておすすめです。
最近では
深みのあるネイビー(紺色)や
グレー系のスーツを選ぶ新入生も増えています 。
ネイビーは真面目で爽やかな印象を与え、
グレーは優しく落ち着いた雰囲気になります。
どちらも黒同様にフォーマル度が高く、
就活や他の式典でも着回しやすい色です。
明るめカラーは慎重に
お祝いの席だからといって、
あまり派手すぎる色は避けましょう。
パステルカラーやベージュ系のスーツは
一見華やかで春らしいですが、
大学の入学式では少数派です。
特に淡い色は着こなしによっては
カジュアルに見えすぎたり、
保護者のような雰囲気になる可能性もあります。
ただし着こなし次第では
品良くまとめることもできますので、
明るめカラーに挑戦したい場合は
デザインをシンプルにして
小物でフォーマル感を補う
など工夫すると良いでしょう。
例えば
ベージュのノーカラージャケット+ワンピースの場合、
コサージュやパールネックレスで
式典らしさを足すといった方法です。
スーツの柄とデザイン
無地が最もフォーマルで失敗が少ないですが、
さりげない柄物もOKです。
細めのストライプ柄や
極小のピンチェック柄など、
遠目には無地に見える程度の柄であれば
個性を出しつつも落ち着いた印象を保てます。
ただし
個性が強すぎる大胆な柄は避けましょう。
ジャケットの形はテーラードカラー
(一番一般的なスーツ襟)が
きちんと感を演出できます。
最近は女性らしい
ノーカラージャケット(襟なし)も人気ですが、
よりフォーマルに見せたいなら襟付きの方が無難です。
スカートは前述のように
フレアかタイトかで印象が変わります。
パンツは細身のテーパードパンツだと
脚がすっきり見えて
スタイルアップ効果も期待できます。
いずれにせよ入学式では
奇抜になりすぎない上品なデザインを
選ぶことがマナーです。
フォーマルさを演出するアイテム選び
入学式という改まった場では、
スーツ本体だけでなく小物の選び方も
フォーマル度に影響します。
ここでは、
より式典らしい装いにするための
アイテム選びのポイントを紹介します。
ブラウス・インナー
スーツの下に着る
ブラウスやインナーシャツは、
シンプルできちんと見えるものを選びます。
定番は白の無地ブラウスですが、
清潔感のある白や薄いピンク・水色など
淡いカラーも無難で爽やかな印象です。
無地以外でも、
フリル付きやリボンタイ
(ボウタイ)付きのデザイン、
控えめなドット柄など
襟元に華やかさをプラスできるブラウスだと
個性が出ておすすめです。
ただし派手すぎる色柄は避け、
スーツに合わせやすい
上品なデザインに留めましょう。
「少し地味かな?」
と感じるスーツでも、
中に着るブラウスを工夫するだけで
一気に晴れやかな雰囲気になります。
パンプス(靴)
靴はスーツに合わせて
黒のパンプスを履くのが無難です。
ヒールの高さは3~5cm程度で
太めのものだと安定感があり、
会場内での歩行や
階段の上り下りもしやすいでしょう。
入学式当日は
慣れないヒールで長時間歩く可能性もあるため、
履き慣れた靴か、
足に合った歩きやすいパンプスを選ぶことが大切です。
新品の靴で参加する場合は、
事前に家の中で履いて慣らしておくと安心です。
また靴の色は基本的に黒がフォーマルですが、
スーツの色に合わせて
濃紺やダークグレーのパンプスでも構いません。
エナメルなど光沢の強すぎる素材は控え、
マットな革や合皮素材だと上品です。
バッグ
式典に持って行くバッグは、
スーツスタイルに合わせた
フォーマルなものを選びます。
リクルートバッグのような
黒のシンプルなハンドバッグが
最もスーツの印象に馴染みやすくおすすめです。
入学式では
資料や書類を配布されることも多いため、
A4サイズの書類が収まる大きさだと安心です。
カラーは黒以外では
ベージュ・ネイビー・グレーといった落ち着いた色で、
装飾の少ない
上品なデザインのものが式の雰囲気にマッチします。
普段使いのカバンを代用する場合も、
あまりカジュアルすぎるリュックや
派手な色柄のものは避けましょう。
当日は配布物で荷物が増えることも見越して、
少し余裕のあるサイズのバッグを用意してください。
ストッキング
女性のフォーマルウェアでは
肌色系ストッキングの着用が基本的なマナーです 。
生足はカジュアルすぎますし、
黒タイツや黒いストッキングは
全身が暗く重たい印象になり、
場合によっては喪服を連想させてしまいます。
入学式では
ベージュ系(自分の肌に近い色)の
ストッキングを履くようにしましょう。
ストッキングは伝線する恐れもあるので、
当日は替えの予備をバッグに入れておくと安心です。
なお寒い場合でも
タイツではなく
肌色ストッキング+パンプスで
出席するのが正式です。
アクセサリー・ジュエリー
大学の入学式では高校までと違い
アクセサリーも自由につけて構いません。
ただし
フォーマルな席なので
派手すぎるアクセサリーはふさわしくありません 。
ゴテゴテした大ぶりのネックレスや
光りすぎる装飾品は避け、
控えめで上品なものを選びましょう。
定番は一連のパールネックレスです。
シンプルな一粒石のペンダントや、
小ぶりなイヤリング・ピアスも
華美になりすぎず品良く見えます。
アクセサリーを付けることで顔周りが華やかになり、
お祝いの特別感も演出できますので、
TPOをわきまえた範囲で取り入れると良いでしょう。
その他小物
必要に応じて、
腕時計やハンカチなども準備しましょう。
腕時計は派手なデジタルやスポーツタイプではなく、
シンプルなアナログウォッチだとスーツに調和します。
コサージュは保護者の方が
胸につける印象が強いですが、
新入生でも控えめなものなら問題ありません。
ただし
目立ちすぎる色・大きさのものは避け、
付ける場合も一つに留めておきます。
髪型をまとめるヘアアクセサリー
(シュシュやバレッタなど)も、
スーツに合う落ち着いたデザインであれば構いません。
失敗しないサイズ選びのポイント
初めてスーツを購入する場合、
サイズ選びも重要です。
せっかくデザインが素敵でも、
サイズが合っていないと
着心地が悪かったり見た目の印象も
損なわれてしまいます。
以下に失敗しないサイズ選びの
主なポイントをまとめます。
肩幅を最優先にチェック
ジャケットを選ぶ際、
一番重視すべきは肩幅のフィット感です。
肩幅は他の部分と違って
お直し(サイズ直し)が難しいため、
試着して自分の肩にきちんと合った
サイズを選ぶことが大切です。
ジャケットの肩のラインが
自分の肩先に
ぴったり合っているものを選びましょう。
肩が余って落ちているとだらしなく見え、
逆に突っ張ってきついと窮屈で動きにくくなります。
ジャケットの着丈(丈の長さ)
ジャケット丈は上下のバランスを左右します。
女性の場合、
ジャケットの丈は
ヒップ(お尻)に軽くかかるくらいが
全体のバランスが良いとされています。
短すぎるとカジュアルに見え、
長すぎると野暮ったく見えがちです。
もし
長め丈のジャケットを選ぶ場合は
ウエストが絞られたデザインだと
シルエットが大きくなりすぎず
女性らしく着こなせます。
袖丈の長さ
袖の長さは手首の位置で判断します。
腕を自然に下ろしたとき、
手首の骨が少し隠れるくらいの袖丈が
すっきり見える目安です。
長すぎても短すぎても
アンバランスなので注意しましょう。
また、
中に着る長袖シャツ・ブラウスの袖が
ジャケット袖口から1cm前後覗くくらいにすると、
袖口が擦れずスーツスタイルに
奥行きが出てスマートな印象になります 。
店頭で試着する際は
実際に腕を下ろしてみて袖丈を確認し、
必要に応じてお直しで調整してもらいましょう。
身幅・ウエスト周り
ジャケットをボタンまで
きちんと留めた状態で、
バストからウエストにかけて
苦しくないかチェックします。
ボタンを留めた時に
ウエスト周りに
握りこぶし1つ分の余裕があると
窮屈になりすぎず快適です。
きつすぎるとボタン周りの生地に
シワが寄ってしまい不格好ですし、
緩すぎるとだらしない印象になります。
必ず試着時には立った状態と
椅子に座った状態の両方で
ボタンを留めてみて、
きつくないか確認しましょう。
スカート・パンツのサイズ
スカートはウエスト位置と
ヒップ周りが合っているか確認します。
ウエストは指が1~2本入るくらいのゆとりが目安です。
ヒップがきつすぎると
シワやラインの乱れに繋がるので注意します。
スカート丈は
膝が完全に出てしまうミニ丈は避け、
膝が隠れる~半分見える程度の
上品な丈感にすると安心です。
パンツもウエストとヒップ、
太もものサイズ感をチェックします。
ヒップから太ももにかけて
あまりパツパツだと座ったとき苦しいので、
シワが出ない程度の
適度なゆとりを確保しましょう。
パンツ丈は
裾が靴の甲に軽く当たるくらいが標準的です。
ヒールを履く場合は
裾直しで長さを合わせてもらいましょう。
試着をしっかり行う
以上のポイントを確認するには、
やはりお店での試着が欠かせません。
特にスーツ初心者の場合、
「試着したら全部同じに感じて選べないのでは…」
と思うかもしれません。
しかし実際に袖を通してみると、
肩やウエストのフィット感、
生地の伸縮具合などが
商品ごとに違うことがわかります。
恥ずかしがらずに店員さんに相談しながら
複数のサイズを試して、
自分にベストな1着を見つけてください。
着心地とデザインのバランスを考慮した選び方
スーツを選ぶ際には、
見た目のデザインだけでなく
着心地も重視しましょう。
長時間着ていて苦しくないか、
動きにくくないかといった実用面の確認は大切です。
入学式当日は式の間着席していたり、
大学まで公共交通機関で移動したりと、
意外と身体を動かすシーンがあります。
試着の際には腕を上げ下げしたり、
肩をひねってみたり、
座った姿勢になってみたりして
無理のないフィット感かチェックしましょう。
ストレッチ素材や裏地にも注目
最近のレディーススーツは
ストレッチ素材を使ったものも多く、
体の動きについてきてくれるので楽です。
タグに「ストレッチ」「伸縮性あり」
などと書かれているものや、
実際に生地を触って
少し伸びるものを選ぶと良いでしょう。
裏地(ライニング)がついているタイプは
滑りが良く着脱しやすいですが、
真夏用など
一部カジュアルスーツでは裏地なしもあります。
入学式用は基本的に裏地付きの
しっかりした作りのものを選びます。
裏地がある分多少重さや硬さは出ますが、
そのぶんフォーマル感が高まります。
きれいなシルエットと快適さの両立
デザイン的に細身でスタイリッシュな
スーツほど体にフィットしますが、
タイトすぎると窮屈になります。
ジャストサイズが基本ではありますが、
窮屈に感じる場合は
無理せずワンサイズ上げて
お直しで絞ってもらう方法もあります
(お店によってはウエスト詰めなど対応可能)。
逆にダボっとしすぎると
野暮ったく見えるので、
フィットしつつも
動きやすい絶妙なサイズ感を
目指しましょう。
最近は
「360度ストレッチ」「オールシーズン対応」
など、
快適性を売りにした
フレッシャーズ向けスーツも各社から出ています。
試着時の着心地の良さは重視してOKです。
重さや厚さの感じ方
スーツ生地にはウールや
ポリエステル混紡など様々ありますが、
生地が厚手で目が詰まっているほど
重厚感が出る反面、
少し重たく感じることも。
逆に軽い着心地のものは
柔らかい分
カジュアルに見えすぎないか注意です。
入学式は春とはいえ
まだ肌寒い4月上旬ですから、
生地の厚さは
春秋物のスーツ(合物)で問題ありません。
薄手の夏用スーツは軽快ですが
季節外れなので避けましょう。
心配な場合は
式の前後はコートを羽織って調整すれば良いので、
室内で着るスーツ自体は標準的な厚みでOKです。
靴やインナーの着心地も確認
当日はスーツだけでなく
靴やシャツの着心地も影響します。
新調したてのパンプスが足に合わず痛い、
ブラウスの襟がチクチクする、
といったことがないように、
一度自宅で
フルコーディネートを試着してみましょう。
そうすることで
気になる点に事前に気づき、
修正できます。
本番で快適に過ごせるよう、
事前の準備を怠らないことが大切です。
スーツ選びにおけるマナーと注意点
入学式用のスーツを選ぶ際には、
基本的なマナーや注意点も
押さえておきましょう。
服装のマナーを守ることで、
式典の場で恥をかく心配もなくなり安心です。
派手すぎないこと
繰り返しになりますが、
目立ちすぎるデザインや色合いは避けます。
露出が多すぎる服もNGです。
胸元の開きすぎたインナーや
極端なミニスカートは控えましょう。
大学生とはいえ、
入学式は多くの保護者や
大学関係者も出席する厳かな場です。
奇抜なファッションはせず、
あくまで清潔感と上品さを意識してください。
「おしゃれしたい!」
という気持ちは
小物や髪型などで上手に発揮し、
服装そのものは控えめなくらいが
ちょうど良いでしょう。
清潔感を大切に
新品のスーツでも、
しわくちゃだったり
ほこりだらけでは台無しです。
購入後は
クリーニング店でのスーツプレス
(お直し後の仕上げアイロン)
を利用したり、
自分でアイロンをかけて
折り目を整えておきましょう。
当日着る前にも
もう一度全体をチェックし、
ほこりや糸くずが付いていれば
エチケットブラシで取り除きます。
ブラウスにシミがないか、
靴が汚れていないか、
直前に最終確認することも忘れずに。
清潔で整った服装は
それだけで好印象を与えます。
TPOに合ったオシャレ
入学式という場にふさわしくない
過度なオシャレは控えます。
例えばネイルをする場合も、
原色でアート満載のネイルではなく、
薄いピンクやベージュのワンカラー程度に
留めるなど節度を持ちましょう。
ヘアカラーも明るすぎる金髪などは避け、
できればナチュラルなトーンに
しておいた方が無難です
(黒髪である必要はありませんが、
派手な染色は印象が分かれます)。
香水も強い香りは控え、
付けるならほんの少量にします。
自分だけでなく
周囲の新入生や保護者の方々もいる
式典であることを念頭に置き、
周りに不快感を与えない範囲で
身だしなみを整えることがマナーです。
保護者とのバランス
保護者の方も出席する場合、
親子の服装のバランスも考えましょう。
お母様が明るい色のスーツを着る場合、
娘さんが真っ黒なリクルートスーツだと
並んだときアンバランスに感じることも。
とはいえ基本的には
各自好きな色で構いませんが、
気になるようなら
事前に親子でどんな色の服にするか
相談しておくと安心です。
写真撮影もあるでしょうから、
写真映えも踏まえて検討してください。
スーツの購入方法:店舗・ブランド・オンラインショップの活用
いざスーツを用意しようと思ったとき、
「どこで買えばいいの?」
という疑問も出てきます。
ここではスーツの主な購入先や方法、
それぞれの利点について解説します。
スーツ専門店・量販店で購入
最も安心なのは、
洋服の青山、AOKI、はるやま、ORIHICAといった
全国展開のスーツ専門店で購入する方法です。
これらの店舗ではフレッシャーズ向けの
レディーススーツを豊富に揃えており、
店員さんもスーツ選びに慣れているため
相談に乗ってもらいやすいです。
実店舗なら試着ができ、
サイズ選びで失敗がありません。
また裾直しなどのお直し対応も
その場でしてもらえます。
2~3月には「フレッシャーズセール」で
お得なセット販売
(ジャケット+ボトム+ブラウスのセット割など)
を行っていることも多く、
経済的にも助かります。
デパート・専門ブランドで購入
百貨店のスーツ売り場や、
レディーススーツの専門ブランドショップ
(例えばインディヴィやクードシャンスなど)
で購入する方法もあります。
これらはデザイン性や生地の質が高く、
上質なスーツを求める人に向いています。
デパートでは店員さんが
より細かく採寸して
サイズを提案してくれたり、
高級ブランドでは既製品でも
シルエットが美しいものが多いです。
ただし
価格はチェーンの量販店より高めになります。
大学入学を機に長く使える良いスーツを
1着仕立てたいという方は、
デパートで探してみるのも良いでしょう。
オンラインショップで購入
近年はインターネット上で
スーツを購入する人も増えています。
楽天市場やZOZOTOWN、
各スーツメーカーの公式通販サイトなど、
ネットでも様々なスーツが購入可能です。
しかし、ネット購入は
実際に生地を確認できず試着もできないため、
失敗したくない方にはあまりおすすめできません。
サイズが合わなかったり、
生地感や色味が写真と違った
ということも起こり得ます。
どうしても店舗に行く時間がない場合は、
- 口コミ評価が高いものを選ぶ
- サイズ交換可能なショップを利用する
- 事前に採寸して自分のサイズを把握する
といった
慎重な対応を心がけましょう。
届いたら早めに試着し、
必要なら交換や返品期間内に
手続きすることも忘れずに。
オーダーメイドで仕立てる
実は既製品と変わらない価格で
サイズぴったりのスーツが作れる
オーダーメイド店もあります。
例えば
「オーダースーツSADA」や
「グローバルスタイル」
といったチェーンでは、
2万円台からフルオーダーのスーツを
仕立てることが可能です。
採寸に手間はかかりますが、
自分の体型に合わせて作れるので
着心地も見栄えも抜群です。
生地やボタン、裏地など
細部まで選べる楽しさもあります。
ただし注文から仕上がりまで
数週間~1ヶ月程度はかかるため、
入学式用にオーダーするなら
少なくとも式の1ヶ月前(遅くとも2月末)までに
注文しておく必要があります 。
時間に余裕があり、
記念に良いスーツを
一着作りたいという場合は
検討してみても良いでしょう。
中古品やリユース
費用を抑えたい場合、
リサイクルショップや
フリマアプリでリユース品(中古のスーツ)
を入手する方法もあります。
先輩学生が短期間しか着ていないスーツを
譲ってくれるケースもあるかもしれません。
ただし中古の場合は
サイズや傷み具合を
よく確認する必要があります。
またデザインが少し古かったり、
自分の好みでない可能性もあります。
値段は安いですが、
式典という晴れの場で着るものなので、
状態の良いものを選びましょう。
場合によっては裾直しなど
お直し代がかかることも頭に入れておきます。
保護者と一緒に選ぶ
大学生にもなると服装は
自己判断で決めてOKですが、
スーツ選びに不慣れなうちは
お母さんやお父さんと一緒に
お店に行くのもおすすめです。
保護者の方は
ビジネススーツの着用経験が豊富だったり
客観的な目で見てくれたりするので、
アドバイスをもらえるでしょう。
複数人で行くと店員さんも
より親身に対応してくれる傾向があります。
親子で納得の一着を選べれば、
入学式当日も安心して臨めます。
入学式当日のコーディネート例:着こなしアイデア集
実際に入学式当日どんな着こなしにするか、
具体的なコーディネート例をいくつか紹介します。
スーツの組み合わせ方や、
小物・アクセサリーの活用方法など
参考にしてみてください。
図:ネイビーのスカートスーツ×ボウタイブラウスのコーディネート例。
濃紺のシンプルなスーツに、水色のボウタイ付きブラウスを合わせたスタイルです。
暗めカラーのスーツでも、首元にリボンタイやフリルのあるブラウスを合わせることで華やかさや個性をプラスできます。
ネイビースーツは真面目で清潔感のある印象を与える定番カラーですが、写真のようにドット柄のボウタイブラウスを合わせれば首元がパッと明るくなり、入学式にふさわしい爽やかな装いになります。
スカートスタイルなので女性らしく上品な雰囲気で、周囲にも好印象を与えるコーディネートです。
図:黒のパンツスーツ×白シャツのコーディネート例。
細めのストライプ柄が入った黒のパンツスーツに、真っ白なシャツを合わせたモノトーンコーデです。
黒の無地スーツは重い印象になりがちですが、ストライプ柄が入ることでスッキリ引き締まって見えます。
インナーはシンプルに白無地のシャツを合わせると、シックでかっこいいスタイルに仕上がります。
パンツスーツはきりっと知的でクールな印象を与えるので、「可愛いよりも格好良く決めたい」という新入生におすすめです。
足元は黒のパンプスで統一し、バッグも黒のかっちりしたものを持てば、全身に統一感が出てフォーマル度も高まります。
● ワンピーススーツのコーデ例:
例として、クリームベージュのワンピースとノーカラージャケットのセットアップに、パールのネックレスを合わせたコーディネートが考えられます。
柔らかなベージュはお祝いの席にふさわしい明るさがありつつ、白に近いトーンなので清楚です。胸元にコサージュを一輪つければ華やかさもアップします。
ジャケットとワンピースが同素材・同色の場合はセレモニー感が強まり、優しい雰囲気で入学式に臨めるでしょう。
このようなワンピーススタイルの場合、小物はベージュ系でまとめると統一感があります。ベージュのパンプスとバッグで揃え、アクセサリーにゴールド系を少し加えると上品です。
ただしワンピースが淡色の場合、靴やバッグまで薄い色だとぼやけることもあるため、そこはバランスを見て調整してください(靴とバッグだけはブラウン系など少し濃いめにする等)。
● 甘辛ミックスコーデ:
スーツのカラーやアイテムの組み合わせで、「かわいい」と「かっこいい」をミックスした着こなしもできます。
例えば黒のパンツスーツにリボンタイ付きのブラウスを合わせれば、クールさの中に可愛らしさも感じる絶妙なコーディネートに仕上がります。
全身がシンプルな分、インナーで甘さを出すことで周りと差がつくおしゃれ上級者コーデになります。逆にフレアスカートのスーツにあえてシャープな印象のスタンドカラーブラウスを合わせてみるのも面白いでしょう。
スーツの基本デザイン自体はシンプルでも、インナーやアクセサリー次第で雰囲気を変えられるのがスーツコーデの醍醐味です。
● アクセサリー活用:
コーディネートの最後の仕上げに、小物で華やかさを足しましょう。
先述のパールネックレスや小粒のイヤリングは定番です。
時計をするなら文字盤が見やすいシンプルなものを。
髪型もぜひ少しアレンジしてみてください。
就活とは違い、入学式では髪型も比較的自由なので、お団子ヘアやハーフアップ、軽い巻き髪など派手すぎない範囲で楽しんでOKです。
髪飾りは控えめなものにし、ヘアスプレーで崩れないようにセットしておくと良いでしょう。
当日は写真撮影も多いので、顔周りが明るく見えるように髪を整え、笑顔で式典に臨んでください。
入学式スーツ準備のスケジュールと必要アイテムリスト
入学式に向けてスーツを準備する際、
「いつ頃何をすればいいの?」
と段取りが気になる方も多いでしょう。
ここでは
スーツ準備の一般的なスケジュールと、
当日までに揃えておきたいアイテムの
チェックリストを紹介します。
準備スケジュールの目安
- 〜2月上旬:入学試験の結果発表後、合格が決まったらスーツ探しを検討し始めましょう。まだ入学式まで時間があるように思えますが、良いスーツに出会うには余裕を持った準備が肝心です。
- 2月中旬〜下旬:この時期になると各店舗で入学式用の春物スーツが並び始めます 。早めにお店を覗いてみて、サイズやデザインの品揃えが豊富なうちに試着を始めると良いでしょう。2月は高校の卒業式などもあるため忙しいかもしれませんが、時間を見つけて動き始めます。
- 3月上旬までにスーツ購入:理想的には3月上旬頃までに入学式用のスーツを購入しておくのがおすすめです。この時期は新作が充実しており、フレッシャーズ向けセールも開催されているためお得に買えるチャンスです。購入後、ジャケットの袖丈やパンツ裾直しなどお直しが必要な場合は受け取りまで時間がかかるので早めに依頼しましょう。通常、裾上げ等の簡単なお直しなら数日〜1週間程度ですが、混み合うともう少し時間がかかることもあります。
- 3月中旬:スーツが手元に届いたら、合わせるブラウスや靴、バッグなど小物類を確認・購入します。スーツと同時に購入していなかった場合、この時期にデパートや専門店でブラウスやパンプスを探しましょう。入学式直前になると希望のサイズや色が売り切れている可能性もあるため、できるだけ中旬までには必要なものを揃えておくと安心です。
- 3月下旬:本番を想定して試着リハーサルをします。購入したスーツ一式を実際に着てみて、靴やバッグ、アクセサリーとのバランスを確認しましょう。鏡の前で立ち居振る舞いをチェックし、不備がないか最終点検します。必要ならこの時期にクリーニングやアイロンがけも済ませておきます。
- 入学式前日:持ち物の準備と最終チェックです。スーツにシワがないか、ブラウスにアイロンはかかっているか、靴は磨いてあるか確認します。ネームタグなどが付いていれば外し、ポケットに工場で入れられているしつけ糸(仮縫いの糸)が残っていないかもチェックします。ストッキングの予備をバッグに入れ、交通機関のICカードや学生証(事前交付されている場合)なども用意します。天気予報を確認し、雨や寒さに備えてコートや折り畳み傘も忘れずに準備しましょう。ここまでくれば準備万端、あとは当日を迎えるだけです。
必要アイテムリスト
入学式当日に向けて
準備しておきたいアイテムを
リストアップしました。
チェックリストとして活用してください。
- スーツ本体(ジャケット+スカート or パンツ)
・購入済み?お直し受取済み?ボタン取れなど不備なし? - ブラウス or シャツ(予備があると安心)
・アイロン済み?汚れや黄ばみはない? - パンプス(靴)
・磨いてある?ヒールのゴム部分は劣化していない?靴擦れ対策は? - バッグ
・容量は十分?汚れは拭いた?中に必要な物を入れた? - ストッキング(肌色)
・当日履く分+予備(伝線対策)を用意した? - コート(必要に応じて)
・天気や気温によっては持参。春用コートがベター。 - アクセサリー
・パールネックレス、イヤリング/ピアス、腕時計など準備した?付け外ししやすい? - ハンカチ・ティッシュ
・フォーマル用の落ち着いた色柄のハンカチを用意。 - エチケットブラシ
・スーツに付いたホコリを取るためのブラシ。携帯サイズがあると便利。 - その他
・入学許可証や案内状など式に必要な書類。学生証や筆記用具。スマホやカメラ(記念写真用)。折り畳み傘。ICカードや現金(交通費用)など。
こうしたアイテムを
前日までに準備リストで確認し、
不足があれば早めに補ってください。
万全の準備で入学式当日を迎えましょう。
価格帯の比較:リーズナブルな選択肢から高級ブランドまで
女子大学生の入学式用スーツの価格は、
選ぶブランドや仕立て方によって大きく変わります。
ここでは大まかな価格帯を紹介します。
- リーズナブル価格帯(1〜3万円台):量販店のフレッシャーズセールなどを利用すれば、セール商品で3~5万円程度でスーツを購入できる場合もあります。さらに安いものではジャケットとボトムのセットで20,000円前後という商品も存在します。この価格帯はポリエステル主体の素材が多く、シンプルなデザインですが、初めての1着としては十分です。例えば洋服の青山やAOKIでは、春先にジャケット+スカート+パンツの3点セットが30,000円前後で販売されることがあります。ネット通販を活用すればもう少し安く購入できるケースもありますが、サイズが合わないリスクもあるので注意しましょう。
- ミドル価格帯(3〜6万円台):新入生の入学式用スーツの一般的な価格帯はおおよそ5〜10万円と言われます。実際には量販店で30,000~50,000円程度、デパートブランドで50,000~80,000円程度が多い印象です。このゾーンではウール混の上質な生地を使用したものや、仕立ての良いスーツが手に入ります。デザインのバリエーションも豊富で、自分のこだわりに合った1着を見つけやすいでしょう。パンツとスカート両方揃えるとその分費用は上がりますが、そのセットがあれば就職活動などにも着回せるため結果的にお得です。購入時に店員さんに相談して、必要に応じたセット購入を検討すると良いでしょう。
- ハイエンド価格帯(6万円以上~):デパートの有名ブランドスーツやオーダーメイドの高級ラインになると、スーツ一着で100,000円を超えることも珍しくありません。素材や仕立てが非常に良く、長く愛用できる品質です。例えばインポートの高級生地(エルメネジルド・ゼニアやロロ・ピアーナなど)を使ったオーダースーツだと10万円台後半〜20万円以上することもあります。このクラスになると新入生が自分で用意するにはハードルが高いですが、ご両親からの入学祝いとして少し良いスーツを仕立てるケースもあるようです。ただし成長期を過ぎたとはいえ体型が変わる可能性もありますし、大学生活4年間で趣味嗜好が変わることもあります。無理に高級品を買う必要はありません。予算と相談しつつ、「長く使える良質なスーツを選ぶ」という観点でコストパフォーマンスを考えると良いでしょう。
- レンタルや中古で節約:前述したレンタルサービスを利用すれば、購入する場合よりもリーズナブルに式典用の服装を揃えることができます。レンタル料は期間にもよりますが1〜2万円程度が多く、もっと安いプランもあります。中古スーツも数千円〜1万円台で見つかる場合があります。費用を抑えたい方はこれらも選択肢になりますが、やはりフィット感や状態は新品より落ちることが多いので、価格と品質のバランスを見極めてください。
スーツスタイルの個性の演出方法
入学式のスーツはフォーマルが基本とはいえ、
周りの新入生と全く同じ
画一的なスタイルになる必要はありません。
ルールを守りつつ
自分らしさを演出するコツを
いくつか紹介します。
- インナーで色やデザインを工夫:一番簡単に個性を出せるのがシャツやブラウスの選び方です。スーツ自体は黒・紺・グレーなどダークカラーが主流なので、インナーで華やかさや色味を加えるとおしゃれに見えます。例えば淡いピンクや水色のブラウスは顔映りも良く柔らかな印象になりますし、ボウタイブラウスはフェミニンで華やかです。フリル襟のブラウスならクラシカルで上品な雰囲気に、スタンドカラー(詰襟)シャツなら知的でモードな雰囲気になります。フリルや襟の形、色柄などをスーツに合う範囲で工夫すれば、全体の雰囲気を崩さずにおしゃれを楽しめます。周囲から浮かない程度に、自分の好きなテイストをインナーで表現してみましょう。
- 小物遣いで差をつける:他の人と似たり寄ったりになりがちなスーツスタイルでは、持ち物やアクセサリーでさりげなく個性を出すのがおすすめです。例えばハンカチやスマホケースをお気に入りのカラーにしてちらりと見えた時に「自分らしさ」が垣間見えるようにするのも一つ。バッグに小さなチャーム(ぬいぐるみ等はNGですが上品なタッセルなど)を付けてみたり、腕時計のベルトを自分好みの色に交換してみるのもいいでしょう。ピアスやイヤリングも、パール以外にあえて小さな石付きのものにして控えめに色を添えるのも素敵です。ただし、あくまで上品にが鉄則ですので、やりすぎには注意してください。例えばネイルアートをする場合も派手すぎずワンポイント程度に留める、などTPOを忘れない範囲で楽しみます。
- 髪型やメイクで印象チェンジ:髪型は顔の印象を大きく左右します。黒髪ストレートのポニーテールで清楚にまとめれば真面目で爽やかな印象に、ゆるく巻いたセミロングをハーフアップにすれば華やかで優しい印象になります。入学式は比較的自由な髪型で参加できるので 、自分に似合うスタイルで挑みましょう。ただし金髪や奇抜すぎるヘアセットは避け、あくまでおしとやかさを感じる髪型にするのがポイントです。メイクもナチュラルメイクが基本ですが、リップに少し明るめの色を差して写真映えを狙うなど工夫できます。普段メイクをしない方も、入学式は少しでも良いのでメイクしておくと顔色が明るく見えておすすめです。
- 自分に自信の持てるポイントを作る:個性の演出とは少し違いますが、「ここは譲れないお気に入り」というポイントを一つ作っておくと、そのスーツスタイルに愛着が湧き自信にも繋がります。例えば「初めてのブランド物のパンプスを履いた」とか「おばあちゃんに買ってもらった真珠のネックレスをつけた」など、自分の中で特別感のある要素を取り入れてみましょう。それがあると入学式当日も気分良く過ごせますし、思い出にも残ります。他人から見れば些細な違いでも、自分にとって意味のあるこだわりは大切にすると良いでしょう。
スーツのレンタルのメリット・デメリットとおすすめショップ
最近ではスーツをレンタルで用意する
という選択肢も一般的になってきました。
入学式の服装に悩んだら
レンタルを利用するのもおすすめです。
ここでは
レンタル利用の利点と注意点、
おすすめサービスについてまとめます。
レンタルのメリット
- 購入より費用を抑えられる:最大のメリットは経済的な負担が軽いことです。レンタルサービスを使えば、スーツ一式を購入するよりもリーズナブルな料金で揃えることができます。例えば数日間のレンタルで1万円程度なら、新品スーツを買うより格安です。特に入学式のためだけにスーツを買っても、その後着る機会が少ないという場合、レンタルの方が合理的です。
- 気に入ったデザインを一回きりでも着られる:レンタルなら「ちょっと個性的で可愛いけれど入学式以外ではあまり着なさそうなスーツ」なども気軽に選べます。購入だと躊躇するようなトレンド感あるデザインでも、一日限りと思えば挑戦しやすいでしょう。レンタルサービスの中には豊富なデザイン・サイズ展開を用意しているところもあり、試着写真を見比べて選ぶことができます。
- 自宅で注文・受取が簡単:多くのレンタルサービスはインターネットで24時間いつでも注文可能で、自宅に届けてもらえます。店舗に出向く必要がなく、忙しい受験・卒業シーズンでもスキマ時間に手配できるのは嬉しいポイントです。使った後もクリーニング不要で返却するだけなので手間がかかりません。特に一人暮らしを始める新入生で「狭い部屋にスーツを保管したくない」という場合も、レンタルなら返却してしまえるので場所を取りません。
- サイズ選びの失敗が少ない:通常レンタルでは事前に身長・バスト・ヒップなどのサイズを伝えて適合するものを送ってもらう形になります。万一合わなくても交換対応がある場合も多いです。店舗で試着できない不安はあるものの、大手サービスではサイズ表記も細かく、口コミ情報も豊富なので比較的安心して選べます。
レンタルのデメリット
- 自分の体に完全フィットするとは限らない:あくまで既製品を貸し出す形なので、オーダーメイドのような完璧なフィット感は期待できません。「なんとか着られるけどジャケットの肩が少し落ちる」とか「ウエストはぴったりだけどスカート丈がもう少し長ければ…」など、多少の妥協は必要になるかもしれません。
- レンタル期間に制限がある:多くは数日〜1週間程度のレンタル期間が設定されています。入学式の直前に受け取って、式が終わったらすぐ返却という流れになるため、式後にクリーニングに出して卒業式や就活にも使い回すといったことはできません。また返却期限を過ぎないよう注意が必要です。
- 汚れや損傷に気を遣う:自分の物ではないので、万一汚してしまったり破損した場合は弁償費用が発生することがあります。入学式当日はそこまでアクティブな行動はしないでしょうが、移動中に裾を踏んで破いてしまった、飲み物をこぼしてシミをつけてしまった、という可能性はゼロではありません。そういう意味で精神的に気を遣う部分はあります。
- 手元に残らない:当然ながらレンタル品は返却してしまうので、記念の品として手元に残りません。「初めてのスーツを思い出としてとっておきたい」という方には不向きです。また後日急に必要な場面(インターンや式典)ができても手元にないので、その都度また借りるか購入する必要があります。
おすすめレンタルサービス
- ワンピの魔法:女性向けのフォーマルウェアレンタルでは有名なオンラインサービスです。入学式用のセレモニースーツやワンピースも豊富に扱っており、格安でレンタルできます。20代から60代まで幅広い年代に対応したサイズ・デザインが揃っているのも魅力です。サイトには実際の着用写真やレビューも多く掲載されているので選びやすいでしょう。
- hare:kari(ハレカリ):大手スーツチェーン「洋服の青山」が運営するフォーマルウェアレンタルサービスです。入学式・卒業式向けの母子セットレンタルなどもありますが、単品で女子学生用スーツのレンタルも可能です。お祝いの席にふさわしいライトカラーのスーツなども扱っており、必要な小物も同時にレンタルできます。信頼のブランド運営なので品質管理もしっかりしています。
- カリクル(KARIKURU):リクルートスーツに特化した無料レンタルサービスで、主に就活生向けですが期間内であれば入学式にも利用可能です。ただし先着順のキャンペーン的な要素が強いので、希望者全員が借りられるわけではありません。
- その他:楽天レンタルやDMMレンタルなどでスーツを扱っている場合もあります。地域の貸衣装店がセレモニースーツを用意しているケースもあるので、地元の情報も確認すると良いでしょう。レンタルを利用する際は、早めに予約することとサイズ交換などのポリシーを事前に読んでおくことをおすすめします。
卒業式とのコーディネートの考え方やスーツの使い回し
大学入学時に購入したスーツは、
その後の卒業式や他の公式行事にも活用できます。
視野を4年後まで広げて、
入学式と卒業式の
コーディネートについて考えてみましょう。
卒業式の定番スタイル
大学の卒業式では、
女子は袴(はかま)を着用する人が
多い傾向があります。
ただし
スーツで出席する方ももちろんいます。
むしろ就職活動が控えている4年生の時期ですので、
就活用の黒スーツで卒業式に臨む学生も少なくありません。
一方、
入学式はまだ就活には間があるため、
入学式用に買ったスーツと卒業式用の服装が
異なるパターンも出てきます。
例えば
入学式は
華やかなライトグレーのスーツにしたけれど、
卒業式は
黒のリクルートスーツで参加した、
というようなケースです。
入学式スーツを卒業式に再利用
4年間大事に保管しておけば、
入学式のスーツを卒業式でも着ることは可能です。
その場合、
同じスーツでも合わせる小物やインナーを
変えて雰囲気を変化させると良いでしょう。
入学式では明るいブラウスを合わせていたなら、
卒業式では白シャツにして少し引き締めてみる、
パールだったネックレスを外してシンプルにする、
などの工夫で印象を変えられます。
逆に入学式で
シンプルに着たスーツなら、
卒業式では
コサージュを付けて華やかさを足すのもありです。
「同じスーツを着ている」
と周りに気づかれる心配はあまりありませんが、
自分の中でマンネリに感じるようなら
ヘアスタイルをガラッと変えてみるのも手です。
就活・インターンでも活用
大学生活では
就職活動や各種セミナーなど
スーツを着用する機会が多々あります。
入学式を機に用意したスーツが一着あれば、
その後のインターンシップや説明会、
ちょっとした式典などで
「とりあえず着ていける服がない!」
と慌てる事態を防げます。
特に黒無地や濃紺などのベーシックなスーツなら、
就活シーンでもそのまま使えますし、
卒業後の入社式などでも着回しできます。
実際に
黒無地スーツは冠婚葬祭から就職活動まで
幅広いシーンで着回せるため、
一着持っておくと非常に重宝します。
入学式当日に限らず、
「長く使える一着」として捉えれば
スーツの価値も高まるでしょう。
トレンドの変化に注意
4年の在学期間があると、
その間にスーツの流行や
自分の好みが変わる可能性もあります。
特に女性ファッションは
シルエットの流行が移り変わりますので、
入学時に流行っていた形が
卒業時には古臭く見えることもあります。
例えば
入学式当時は
ジャケットの丈が短めで
ウエストシェイプの効いたデザインが
主流だったのが、
卒業時には
ロング丈ジャケットが主流になっている、
といった具合です。
しかし
フォーマルスーツの基本的なスタイルは
大きく変わりません。
流行に左右されにくい
シンプルなデザインを選んでおけば、
数年後でも違和感なく着られるでしょう。
それでも気になる場合は、
卒業式用に新調することを
視野に入れておいても良いかもしれません。
思い出としてのスーツ
入学式と卒業式、
同じスーツで両方出席できれば、
それはそれで素敵な思い出になります。
大学4年間の
成長とともに過ごしたスーツとして、
愛着も湧くでしょう。
もちろん途中で体型が変わって
サイズが合わなくなることもありますが、
その場合は無理せず買い替えてください。
大事なのは、
それぞれの節目の式典に相応しい姿で臨むことです。
入学式での経験を活かし、
4年後の卒業式では後輩に
「素敵な先輩だな」
と思われるようなコーディネートで
締めくくれると理想的ですね。
まとめ
大学入学式は新生活の第一歩を飾る大切なセレモニーです。
スーツ選びに悩むかもしれませんが、
本記事で紹介したポイントを押さえて
準備すればきっと大丈夫。
大学の入学式の服装は
ブラックやネイビーのスーツが一般的ですが、
無難なカラーの中にも
ブラウスや小物で華やかさをプラスして、
自分らしく自信を持って
着こなせるスタイルを目指しましょう。
スーツは今後の大学生活や就活でも
活躍する機会が多い服装です。
この機会にぜひ、
お気に入りの一着を見つけてください。
当日は緊張もあるかもしれませんが、
しっかり準備した服装で臨めば
きっと落ち着いて式に参加できるはずです。
新しい門出の日を最高の装いで迎え、
素晴らしい大学生活のスタートを切ってください!
おめでとうございます。
式典当日は笑顔を忘れず、
大学生活の良い思い出の一日となりますように。