様々な高級車を経験して感じるLX600の立ち位置と品質について
2023年4月に購入したレクサスの新型LX600、
3列7人乗りの4WDモデルを1年以上使ってます。
この記事では、この車の快適性や質感に加え、
トヨタ／レクサスの共通オーナーズアプリ
「MY TOYOTA＋／MY LEXUS」の
使用感についても述べたいと思います。
最近、
ベントレーやロールスロイスなど
高級車ブランドとの接触が増え、
レクサスのフラッグシップモデル
としての位置づけや
高級ブランドとしての適合性
について考える機会が増えました。
価格帯が異なるため直接比較は難しいものの、
レクサスが誇る質感や信頼性について、
現状維持で問題ないのか疑問があります。
そこで
今回はそのような点を
詳しくレビューします。
LX600の操作スイッチに一貫性がなく問題がある
今回はLX600の操作スイッチに焦点を当ててみます。
この評価は物理ボタンに限定しており、
素材そのものではなく、
触った感触やボタンを押したときの
動きに注目しています。
長年トヨタ／レクサス車を
使用してきた経験から、
これらのスイッチの感触には
統一性が感じられません。
ステアリングボタン、
オドメータースイッチ、
センターシフト近くのボタン、
そしてエアコンのボタンには
顕著な違いがあります。
特にLX600のステアリングの
十字ボタンは異常に硬く、
上下のボタンを押しても
ほとんど動かないため、
まるで平面を押しているような感覚です。
ステアリングの右側にある
レーダークルーズコントロールの
速度調整ボタンも同様に
感触にばらつきがあり、
反応しないことが問題です。
これらのスイッチは、
高級モデルとしての質感や
信頼性について考慮する前に、
基本的な使い勝手に問題があります。
操作感が直感的でなく、
これまでのトヨタ／レクサス車の中でも
特に使い勝手が悪い部類に入ります。
見た目は高級感がありますが、
最も重要な
ユーザーエクスペリエンスが
欠けているため、
評価に値しないと感じるのは残念です。
高級ブランドの車と比較して感じるレクサスのスイッチ類への失望
高級車としての物理スイッチの
質感に関心が向くのは、
ロールスロイス・カリナンやファントム、
ベントレー・ベンテイガなど、
5,000万円を超える車種を体験したからです。
これらの車には試乗の機会もあり、
一日を通じて豊かな体験を
楽しむことができました。
これらの高級モデルでは、
タッチ感やボタンの押し心地に一貫性があり、
ブランドの誇りとこだわりが感じられます。
また、
操作時に発する音も心地良く、
ラグジュアリー感と満足度を高める
細部に注目が集まっています。
これに対し、
レクサスLX600 Executiveや
LS500h Executive、
LFAを所有する一部のオーナーからは、
LX600やLS500hのスイッチ類への
不満が寄せられています。
彼らは一部のオーナーは、
レクサスの品質について以前と比較して
改善の余地があると感じ、
その仕上がりを『粗造り』であると
批評しています。
特に機械的でクリック感のある
LFAには満足度が高いとのことです。
レクサスLX600の18ヶ月使用感
オーナーズアプリに点検やリコールの予約機能が欠けている
トヨタ／レクサス専用のオーナーズアプリ
「MY TOYOTA＋／MY LEXUS」には
共通の課題があります。
このアプリはLX600だけでなく、
すべてのトヨタ／レクサス車種に
適用されています。
所有者として最も不便だと感じるのは、
メンテナンスやリコールのための
事前予約がアプリ内で直接できないことです。
他の自動車ブランドのアプリでは
基本的なこの機能が組み込まれていますが、
トヨタのアプリにはそれがありません。
点検の予約はディーラーからの
個別通知を受けて行うことはできますが、
リコールの場合は電話予約しかできません。
日中や営業時間内に電話が困難な場合、
アプリを使って予約できれば便利ですが、
この配慮が欠けているのは非常に不便です。
トヨタ／レクサスは重要な機能に力を入れていない
便利なリモート操作機能が
あるにも関わらず、
車のメンテナンス予約など
重要な機能が欠けていることは、
メーカーの優先順位の付け方に
疑問を感じます。
点検・メンテナンスの
予約機能がない理由については、
その背後にある考えが気になります。
重要な基本機能が
後回しにされており、
ユーザーの立場からの
使い勝手の向上が急務です。
今後のアップデートで
ユーザーのニーズに応える形での
改善を期待しています。
