2019年に公開された
コンセプトカーから5年が経過し、
3年前に量産モデルのデザインが公開された
アストンマーティンの最新ハイパーカー、
ヴァルハラが2025年夏に生産開始予定です。
この車は2024年12月11日に正式発表され、
販売も同時に開始されます。
先代モデルであるヴァルキリーは
2024年に150台限定で生産終了となりますが、
ヴァルハラはその後継モデルとして登場します。
世界限定999台、V8 + PHEV搭載の新型ヴァルハラ
この新型ヴァルハラは、
世界で999台のみの限定販売となり、
日本では約20台がオーナーに渡される予定です。
ランボルギーニ・レヴエルトや
フェラーリSF90ストラダーレと競合する
プラグインハイブリッド(PHEV)モデルで、
システム総出力は1,000hp以上を誇ります。
デザイン面では、DBSやヴァンテージなど
アストンマーティンの他モデルの特徴を取り入れつつ、
独自のハイパーカースタイルを追求しています。
ヴァルハラにはヴァルキリー同様に
PHEVが採用されており、
V12エンジンではなく、
よりコンパクトなターボチャージされた
V8エンジンが搭載されています。
新型8速デュアルクラッチトランスミッション導入で最大出力1,079馬力を達成
アストンマーティンが開発した
4.0リットルのV8ツインターボエンジンに、
前後輪に配置された
計三つの電動モーターが加わり、
システム全体で
1,079馬力とトルク1,100Nmを発揮します。
この強力なパワートレインは、
アストンマーティン初の新開発
8速デュアルクラッチトランスミッション
(DCT)によって支えられ、
四輪駆動システムとの連携により
非常に滑らかな加速性能を提供します。
結果として、
0-100km/h加速はわずか2.5秒、
最高速度は350km/hに達します。
ヴァルハラのエンジンは
特異な設計が施されており、
180度フラットプレーン・クランクシャフトと
ドライサンプ潤滑システムが特徴です。
このモデル用に新設計されたカムシャフトや
エキゾーストマニホールドに加え、
DBX707よりも大型のターボが使用されています。
プラグインハイブリッド(PHEV)システムには、
前軸のトルクベクタリングを支える
電動モーターが組み込まれ、後軸には電子制御の
リミテッドスリップディファレンシャル(LSD)が
装備されています。
電気アシストによるターボラグの軽減と、
ブレーキ時のエネルギー回収機能も備えています。
EVモードでは最高速度140km/h、
最大航続距離は14kmで、
都市部の運転に適しています。
また、
240km/hに達した際には
600kgを超えるダウンフォースが発生し、
速度が更に上昇すると
アクティブエアロパーツが不要な
ダウンフォースを逃がす設計になっています。
ラ・フェラーリやマクラーレン・セナにも見られるディヘドラルドアを採用
スーパーカー/ハイパーカー業界で一般的な
ディヘドラルドア(バタフライドアとも呼ばれる)が
ヴァルハラにも採用されています。
ヴァルキリーでは軽量化のため
ガルウィングドアが使われていましたが、
ヴァルハラではストリートモデルとしての
役割を強調するために
ディヘドラルドアが選ばれました。
アストンマーティン・ヴァルハラのデザインと仕様を詳細解析
ヴァルハラの車体構造とパフォーマンス特性に注目
アストンマーティン・ヴァルハラの
車両コンポーネントは、
統合車両ダイナミクスコントロールシステム
(IVC)により
精緻に調整されています。
このシステムは
サスペンション、ブレーキ、ステアリング、
アクティブエアロダイナミクス、パワートレインなどの
主要パラメータを最適化し、
フロントとリアアクスル間での通信を可能にしています。
このモデルは、
アストンマーティンのフォーミュラ1技術を反映した
カーボンファイバーモノコックを基本にしており、
前後にはアルミニウム製サブフレームが
取り付けられています。
フロントには革新的な
プッシュロッドサスペンションが採用され、
リアには特別設計の
ビルシュタインDTXアダプティブダンパーが
組み込まれています。
ブレーキシステムは、
前方に410mm、後方に290mmの
カーボンセラミックディスクが装備されています。
レースカーにインスパイアされた洗練されたインテリア
ヴァルハラのコックピットは、
レースカーからの影響を受けたデザインで、
ヴァルキリーに見られるような
高い足元と低い座席位置が特徴です。
一体型カーボンファイバーシート、
フラットトップとフラットボトムの
カーボンファイバーステアリングホイール、
大型デジタルメーターパネル、
広範囲のインフォテインメントスクリーンが
ドライバーにサーキット走行の感覚を提供します。
「Q by Aston Martin」プログラムを通じて、
購入者はシートのカラーや素材、装飾パネルなど、
さまざまなカスタマイズオプションを選択できます。
一部の顧客は、
車の外観のカラーをカスタマイズするために
1,000万円以上を費やすこともあります。
ヴァルハラは世界で999台限定で販売され、
日本では約20台が納車される予定ですが、
具体的な価格についてはまだ公表されていません。