子どもの入学式は、
親にとっても特別な晴れの日ですよね。
お子さんが主役の式典だけに、
母親としてふさわしい服装で臨みたいものです。
しかし中には、周囲から
「それはちょっとありえないかも…」
と思われてしまう
残念な服装選びをしてしまうケースもあります。
そこで本記事では、
入学式にふさわしくない服装や
母親の服装選びで注意すべきポイントを解説し、
40代ママにおすすめのコーディネート例や
当日のマナーについても紹介します。
適切な準備をして、
自信を持ってお子さんの門出をお祝いしましょう。
1. 入学式にふさわしくない服装とは?
入学式はお子さんの新たな門出を祝う大切な式典です。
当日は多くの保護者や先生方が集まり、
母親の服装にも自然と目が向けられます。
服装が与える第一印象は思いのほか大きく、
きちんとした装いであれば
「常識のある素敵なママだな」
という好印象につながりますが、
逆に場にそぐわない服装だと
「ちょっと場違いかも…」
と悪目立ちしてしまうことも。
せっかくのお祝いの日に
周囲から浮いてしまうのは避けたいですよね。
では具体的に、
入学式にふさわしくない「ありえない」服装とは
どんなスタイルでしょうか?
代表的な例を挙げると、
派手すぎるドレスや露出の多い服装、
あるいはジーンズにスニーカー
といったカジュアルすぎる格好は、
式典の雰囲気にまったく合いません。
また、反対に
全身黒づくめで地味すぎる服装も
お祝いの場にはふさわしくないでしょう。
こうしたNGスタイルにならないために、
次のセクションでは
母親の服装選びで避けるべきポイントを
詳しく見ていきます。
2. 母親の服装選びで避けるべきNGポイント
入学式で
「これはNG」とされる服装には
いくつかパターンがあります。
ここでは母親の服装選びで
特に注意したいポイントを紹介します。
自分のコーデが当てはまっていないか
チェックしてみましょう。
地味すぎる服装のデメリット
あまりに地味すぎる服装も、
入学式では考えものです。
例えば
真っ黒なスーツに黒い靴・黒いバッグ
というような全身ダークトーンのスタイルは
フォーマルではありますが、
お祝いの席では暗く沈んだ印象になりがちです。
まるで卒業式やお葬式のように見えてしまい、
「せっかくの晴れの日なのに地味すぎる…」
と感じさせてしまう可能性があります。
普段お仕事用のダークスーツで出席する場合も、
そのままでは
ビジネスライクすぎる印象になってしまうことも。
明るい色のブラウスやコサージュ(胸花)
を合わせて顔まわりに華やかさを足すなど、
お祝いらしい要素をプラスする工夫をしましょう。
派手すぎるスタイルのリスク
反対に、
派手すぎる服装も入学式では避けるべきです。
例えば、
真紅や真紫など鮮やかすぎる色のスーツ、
スパンコールやラメで
キラキラ光る光沢の強いドレスなどは、
母親本人が悪目立ちしてしまい
主役の子どもよりも目立ってしまいます。
周囲の保護者からも浮いてしまい、
「張り切りすぎ」「常識に欠ける」
という印象を与えかねません。
お子さんが主役であることを忘れず、
控えめで品のある華やかさを心がけましょう。
明るいカラーを取り入れるにしても
パステル調の上品な色味に抑え、
柄物を着る場合も大柄ではなく
小さめで控えめな柄にすると安心です。
カジュアルすぎる装いのNG例
入学式はれっきとした学校行事の式典です。
ジーンズやTシャツ、パーカーにスニーカー
といった普段着のような
カジュアルすぎる装いは厳禁と言えます。
たとえ上にジャケットを羽織っていても、
ボトムがデニムやチノパンでは
砕けすぎた印象になりますし、
スニーカーでは式典の場にそぐいません。
「式典にこんなラフな服装で来るなんてありえない」
と周囲に思われてしまうでしょう。
入学式にはセミフォーマルな服装が基本です。
男性のスーツほど
カチッとしたものでなくて構いませんが、
女性であれば
ジャケット+スカート(またはワンピース)の
セレモニースーツを着用するなど、
きちんと感のある恰好を選ぶようにしましょう。
季節感を無視した服装の問題
入学式は通常春先(4月頃)に行われます。
季節感を無視した服装も
違和感を与えるので注意しましょう。
例えば、
まだ肌寒いからといって
真冬用の厚手コートを着たまま式に参列すると、
会場で浮いてしまいます
(防寒のコートは会場に入る前に脱ぐのがマナーです)。
逆に暖かい室内だからといって
真夏のようなノースリーブやサンダルで
出席するのも考えものです。
その場にいるだけで
「季節外れ」な印象を与えてしまいます。
入学式シーズンは
桜の咲く春爛漫の時期ですから、
服装も季節に合わせて
春らしい軽やかな色や素材を
取り入れると好印象でしょう。
薄手の明るいカラーのジャケットや
スプリングコートを活用し、
寒さ対策が必要な場合でも
式の間はコートを脱ぐ、
会場内では
肌色のストッキングを着用する等、
身だしなみを整えて
季節感に合った装いを心がけてください。
なお、黒いタイツは
春の式典では重たい印象になるため
避けるのが無難です(寒い日は
ベージュの厚手ストッキングなどで対応しましょう)。
不適切な靴やバッグの選び方
洋服だけでなく、
靴やバッグ選びにも注意が必要です。
まず靴に関して、
スニーカーやサンダルなど
カジュアルすぎるものは式典ではNGです。
また、
ヒールが高すぎるピンヒールや厚底靴も
歩きにくく目立ちすぎるため控えましょう。
入学式の定番は、
安定感があり上品な
プレーンパンプス(ヒール3~5cm程度)です。
色は黒やベージュなど
落ち着いたカラーを選べば
どんな服とも合わせやすく
悪目立ちしません。
バッグについても同様に、
巨大なトートバッグやリュックサックは
式典の雰囲気にそぐわないため避けます。
荷物が多い場合でも、
入学式当日は必要最低限のものが入る
小ぶりで上品なハンドバッグに
まとめるのがおすすめです。
書類やカメラなどは
サブバッグに入れて会場では足元に置き、
式中に持ち歩くバッグは
コンパクトなものにしましょう。
バッグのデザインも派手すぎないものを選びます。
ブランドロゴが大きく主張するバッグや、
ラインストーンやフリルだらけの
派手なパーティーバッグは避け、
シンプルで品の良いデザインを心がけてください。
靴とバッグの色味を揃えると
コーディネートに統一感が出ておすすめです。
3. 40代ママのための入学式コーディネート
では、
具体的にどのような服装なら
入学式にふさわしいのでしょうか。
ここでは40代のママ世代に向けて、
好印象な入学式コーデのポイントを紹介します。
大人の女性らしい上品さを保ちつつ、
華やかさも感じられる装いを目指しましょう。
きちんと感のあるジャケットの選び方
まず
きちんと感を演出するジャケットは
ぜひ用意したいアイテムです。
体にフィットした
上質なジャケットを羽織れば、
それだけで全身が引き締まり
フォーマル感が高まります。
カラーは定番のネイビー・グレー・ブラックといった
落ち着いた色味が合わせやすく人気ですが、
入学式というお祝いの場ですから
ベージュやアイボリー、パステルカラーのジャケットで
明るさを出すのもおすすめです。
例えば
淡いピンクベージュのジャケットは
顔映りが華やかになり、
春の式典にぴったりでしょう。
デザインはシンプルな
テーラードジャケットでも良いですし、
襟のない
ノーカラージャケットなら
柔らかな印象を与えることができます。
40代らしく上品さを重視しつつ、
自分に似合う一着を選んでください。
ワンピース・スカートの適切な長さとデザイン
ジャケットに合わせる
ワンピースやスカートも、
長さやデザイン選びが重要です。
丈はだいたい膝丈前後が望ましく、
短すぎるミニ丈は
品がなく見えてしまうためNGです。
逆にロングスカートでも
マキシ丈のように長すぎると
カジュアル感が出てしまうことがあります。
40代の大人の女性であれば、
膝が隠れる程度のミディ丈にすると
上品でエレガントな印象になります。
デザインは凝りすぎずシンプルめが上品ですが、
さりげないレース使いや
上質なツイード素材などを取り入れたワンピースだと
地味になりすぎず華やかさも感じられるでしょう。
例えば、
無地のワンピースでも
裾や襟元に控えめなレース装飾があるだけで、
祝いの席にふさわしい華やぎが生まれます。
また、
スカートを選ぶ場合は
フレアスカートのように
適度な広がりがあるシルエットだと優雅に見えます。
体型に合ったデザインを選びつつ、
入学式らしい清楚さと華やかさを演出しましょう。
華やかさと清潔感のバランスを取る方法
入学式コーデでは、
華やかさと清潔感のバランスが大切です。
地味すぎても味気ないし、
派手すぎても悪目立ちしますから、
その中間を狙いましょう。
40代だからといって
無理に若作りする必要はありませんが、
顔色がパッと明るく見えるような
差し色を上手に取り入れると、
落ち着きの中にも華やかさが
感じられる装いになります。
例えば
ベージュやライトグレーのスーツのインナーに
淡いピンク系のブラウスを合わせたり、
ネイビーのスーツに
パールホワイトのコサージュを付けたりすると、
上品さを保ちつつ明るさもプラスできます。
また清潔感を損なわないよう、
服にシワや汚れがないか
事前にきちんとチェックしておくことも基本です。
当日の朝に全身を鏡に映し、
ほつれやシミがないか
最終確認しておくと安心ですね。
清潔できちんとした
身だしなみであることを大前提に、
程よく華やかな要素を盛り込んだ
コーディネートを目指しましょう。
4. 実例紹介:入学式に最適なコーディネート
ここからは、
入学式にぴったりの
具体的なコーディネート例をいくつか紹介します。
定番から華やかめまで、
イメージしやすい実例を参考にしてみてください。
例1: ネイビーのジャケット + 白ブラウス + ベージュのスカート
定番で失敗のない安心コーデです。
ネイビーのジャケットは
引き締まった印象で信頼感があり、
インナーの白いブラウスが
顔周りを明るく清潔に見せてくれます。
ボトムに優しいベージュ系のスカートを
合わせることで春らしい柔らかさもプラス。
ネイビー×ベージュの配色は
落ち着きと華やかさのバランスが良く、
どんな学校でも
好印象を与えられる組み合わせです。
小ぶりのパールネックレスを付ければ
上品さが一層アップします。
足元は
ベージュのパンプスでまとめると
全体に統一感が出ます。
例2: ベージュのツイードスーツ(ノーカラージャケット+ワンピース)
明るめベージュのツイード素材スーツは、
入学式の雰囲気にぴったりの華やかさがあります。
ツイード生地は
表面に織り模様があり
無地でも地味になりすぎず、
高級感を演出できます。
ノーカラージャケットは
首元がすっきりと見えて柔らかな印象になり、
40代の落ち着いた雰囲気にもマッチします。
セットのワンピースは
膝丈できちんと感がありつつ動きやすく、
式後のお祝い行事などで
動く場面があっても安心です。
足元は
アイボリー系のパンプスを合わせて
全身のトーンを揃えると、
上品でまとまりのある印象になります。
アクセサリーは
ゴールド系でまとめると
ベージュの暖かみとよく調和します。
例3: ライトグレーのジャケット + ネイビーのワンピース
シックになりがちなグレーも、
明るめトーンのライトグレーを選べば
春らしい軽やかさがあります。
インナーに深みのある
ネイビーのワンピースを合わせることで、
落ち着きと華やかさのバランスが
絶妙なコーディネートになります。
ネイビーは引き締め効果があり写真映えも◎。
ライトグレーのジャケットのおかげで
ダークカラー同士でも重たい印象になりすぎません。
この組み合わせは世代を問わず
ママに似合いやすい鉄板コーデと言えるでしょう。
バッグとシューズも
グレー〜ネイビー系で揃えると
統一感が増します。
アクセサリーは
シルバー系の細めのネックレスや
時計を合わせて、
洗練された雰囲気をプラスしましょう。
アクセサリーアイテムの使い方
小物やアクセサリーの使い方も、
コーディネートを
ワンランク上に引き上げるポイントです。
上記の例にも出てきたように、
パールのネックレスやイヤリングは
定番の上品アイテムですし、
ジャケットの胸元に
コサージュを付けるだけでもパッと華やぎます。
ただし
コサージュは大きすぎるものや
蛍光ピンクのように派手すぎる色は避け、
服装になじむ淡い色合いで
小ぶりなものを選ぶと良いでしょう。
また、お子さんとの
親子コーデのバランスも意識してみてください。
親だけ浮かないように、
お子さんの制服や衣装と色味の相性を考えると
写真映えもして統一感が生まれます。
たとえば
お子さんの制服のリボンや
ネクタイがエンジ色なら、
母親のコサージュやスカーフに
ワインレッド系を取り入れるなど、
さりげなくカラーをリンクさせるとオシャレです。
親が主張しすぎず、
あくまでお子さんを引き立てるような
コーディネートを心がけましょう。
5. 入学式でのマナーと服装の基本ルール
最後に、
入学式に臨むにあたって
知っておきたい服装マナーの基本を
確認しておきます。
地域や学校の雰囲気に合わせたスタイル選びや、
周囲とのバランスの取り方、
自分らしさとの両立について見ていきましょう。
学校や地域の文化に合わせたスタイルの大切さ
同じ入学式でも、
学校や地域の文化によって
保護者の服装の雰囲気が異なることがあります。
たとえば、
私立校などでは保護者もよりフォーマルな装い
(濃紺のスーツや伝統的な着物など)で
揃える傾向がある一方、
地域によっては
もう少しカジュアルダウンした
セミフォーマル程度の服装が多いケースもあります。
まれに入学式に
訪問着や色無地着物で出席する
お母さんが多い土地柄もあります。
事前に上級生のママや近所の方に
その学校の入学式の様子を聞いてみたり、
入学説明会で服装について
アナウンスがないか確認したりすると安心です。
地域の習慣や学校のカラーに合った
スタイルを意識することで、
周囲から浮かずに
式典に溶け込むことができます。
参列者とのバランスを考えた服装選び
入学式では自分たち家族だけでなく、
たくさんの保護者や来賓が一堂に会します。
その中で
周りとのバランスを考えることも大切です。
自分ひとりだけ極端に目立つ服装や、
逆に周囲と比べてラフすぎる格好だと
居心地が悪くなってしまいますよね。
たとえば
他の保護者がほとんど
スーツスタイルで揃えている中、
自分だけカジュアルな
私服に近い装いだと
浮いてしまいますし、その逆もしかりです。
周囲と調和する服装を心がけるためには、
「みんなと同じでなくては」
と神経質になる必要はありませんが、
全体の空気を読むことは大事です。
不安な場合は
無難なスーツスタイルにしておけば間違いありませんし、
事前に学校行事の写真
(学校案内やウェブサイトに掲載されているものなど)
をチェックして
保護者の服装を参考にするのも良いでしょう。
周りとのバランスを意識した装いで臨めば、
自分も安心して式に集中できます。
自分らしさを活かしつつTPOを守る工夫
服装マナーというと
「周囲に合わせなきゃ!」
とプレッシャーに感じるかもしれませんが、
自分らしさを完全に押し殺す必要はありません。
大切なのは
TPO(時・所・場合)をわきまえることで、
その範囲内であれば
個性を活かしたおしゃれも可能です。
好きな色やデザインを
取り入れることで気分が上がるなら、
マナー違反にならない形で
ぜひ取り入れてみましょう。
たとえば
「本当は明るい色が着たいけど派手すぎるのは心配…」
という場合は、
スーツ自体はベーシックな色にして
スカーフやコサージュで差し色を加えるだけでも、
自分らしさが表現できます。
また、
普段ヒールが苦手な方が
無理して高いヒールを履いて
歩きづらそうにしているより、
程よいローヒールできちんと歩けた方が
よほど印象は良いものです。
自分が笑顔で過ごせる
着心地や安心感も大事にしながら、
TPOに合った装いを選びましょう。
入学式はお子さんにとって
新しい人生のスタートラインに立つ記念すべき日です。
母親として、
服装でもお祝いの気持ちと
きちんとしたマナーを示し、
周囲の保護者とも
気持ちよく喜びを分かち合いたいですね。
今回紹介したポイントを参考に、
「ありえない」服装にならないよう
注意しつつも適度に自分らしさを取り入れて、
自信を持って入学式に参加しましょう。
そうすればきっと、
晴れやかな気持ちで
お子さんの晴れ姿を見守ることができるはずです。
お子さんとの思い出に残る
素敵な一日になりますように。