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【地方色豊かなひな祭り】全国各地のひな祭り食べ物:ひなあられから桜餅まで

行事

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日本各地で愛されている春のお祭り、「ひな祭り」。

 

この時期に各地で楽しまれる食べ物には

地域によって様々な特徴があるのをご存じですか?

 

この記事では、ひな祭りに食べられる様々な料理やお菓子を

地域の特色と共に紹介します。

 

長年にわたり季節のイベントごとの

食文化を調査してきた経験を活かし

地域ごとの独自性を探りました。

 

意外と自分の地域で普段食べているものが

他の地域では珍しいものだったりすることがあります。

 

地域によるひなあられの違い

 

関東:甘いお米型のあられ

 

関東地方では、ポン菓子のように

お米を揚げて砂糖でコーティングした甘いあられが人気です。

 

このあられはお米の形をしています。

 

関西:丸い形の甘辛あられ

 

関西では、お餅を揚げた丸い形のおかきが好まれます。

 

甘いものから醤油味、エビ、あおさなどのしょっぱい味付けまで多様です。

 

大阪のあられメーカー「とよす」では

チョコレートでコーティングされた

ひなあられを「ひなちょこ」という名で販売し

これが関西で非常に人気があります。

 

地方による桜餅の種類の違い

 

関東流:長命寺タイプの桜餅

 

関東では、小麦粉を使用して薄く焼いた生地で

こしあんを包んだ桜餅がよく見られます。

 

このタイプは、その見た目がクレープに似ているのが特徴です。

 

関西流:道明寺タイプの桜餅

 

一方関西では、もち米を蒸して乾燥させた後に粗く挽いた「道明寺粉」と

つぶあんを使って作られる桜餅が一般的です。

 

この製法により、

桜餅はピンク色でおはぎのような見た目をしています。

 

関東ではクレープ風の桜餅を「長命寺」と称し

おはぎタイプのものを「道明寺」と呼んでいます。

 

それに対して関西では、おはぎタイプの桜餅が主流で

「桜餅」と言えば通常このタイプを指します。

 

つまり、「桜餅」という言葉は

関東と関西で異なる種類のものを指すというわけです。

 

地域別のちらし寿司のスタイルの違い

 

関東流:海鮮トッピングの酢飯

 

関東地方では

酢飯の上にお刺身などの海鮮素材を

豊富に盛り付けたちらし寿司がよく見られます。

 

このタイプは、海鮮丼の酢飯版や、

握らない寿司とも言えるスタイルです。

 

関西流:具材混ぜ込み酢飯と加熱具材のトッピング

 

関西地方では、細かく切った具材を酢飯に混ぜ込み

その上にお刺身を使わず錦糸卵や加熱した味付け具材をトッピングする

ちらし寿司が主流です。

 

このタイプは、ばら寿司、かやく寿司、五目寿司などとも呼ばれています。

 

これは「同じ料理でも地域によって異なる特徴がある」

という事例の一つです。

 

関東と関西という分類をしましたが

実際には日本国内での移住や

結婚を通じて異なる地域の食文化が融合しており

現在では明確な地域差はなくなりつつあります。

 

スーパーマーケットで両地方のちらし寿司が見られるようになったり

インターネットで様々な情報が共有されることも

地域差の縮小に寄与しています。

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ひな祭りに各地で愛される特色ある食べ物

 

北海道:ピンクの甘納豆赤飯

 

北海道では、小豆の代わりに甘納豆を用いて

食紅で染めた淡いピンク色の赤飯がひな祭りの定番とされています。

 

この色彩がひな祭りの雰囲気をより一層華やかにします。

 

関東:すあま

 

関東では、ひな祭りには

上新粉と砂糖を混ぜて蒸し上げる「すあま」というお菓子が好まれます。

 

中部地方以西ではあまり知られていないこのお菓子は

ピンクのかまぼこ型で甘さ控えめが特徴です。

 

作り方や食感は、名古屋のういろうと似ていますが

それぞれに特徴があります。

 

岐阜:からすみ

 

岐阜県東部地方のひな祭りでは

「からすみ」という名前の上新粉と砂糖を混ぜ合わせ

特製の木型で成形した蒸し菓子が食されます。

 

富士山の形を模しており、

子供たちの健やかな成長を願う意味が込められています。

 

愛知:おこしもの

 

愛知県のひな祭りでは、「おこしもの」という祝い菓子がよく食べられます。

 

シンプルに上新粉とお湯で作られ、

醤油や砂糖で味付けされることが一般的です。

 

様々な形の木型で作られ、カラフルな生地が使用されるため

見た目も楽しい一品です。

 

愛知:伊賀まんじゅう

 

愛知県西三河地方ではひな祭りに「伊賀まんじゅう」が食べられます。

 

上新粉や餅粉で作った生地にあんこを包み

色付けされたもち米をトッピングして蒸し上げる手法で作られます。

 

ピンク、黄色、黄緑の3色がポピュラーです。

 

京都:ひちぎり

 

京都ではひな祭りに「ひちぎり」という生菓子が楽しまれます。

 

宮中での簡易的な製法に由来するこの名前は

餅を丸めずに引きちぎって作られたことが起源です。

 

よもぎ餅の上にあんこを乗せた、京都らしい上品な生菓子です。

 

香川:おいり

 

香川県では、ひな祭りに「おいり」という伝統的な嫁入り菓子が食べられます。

 

口の中で溶ける餅菓子で、その見た目の可愛らしさから全国的にも知られています。

 

長崎:桃カステラ

 

長崎県ではひな祭りに「桃カステラ」という祝い菓子が定番です。

 

カステラ生地の上に桃が載せられ

その見た目の可愛らしさと甘さが特徴です。

 

長崎の歴史と中国文化の影響が感じられるユニークな一品です。

 

ひな祭りのお祝い時期に関する地域ごとの違い

 

通常3月3日に行われるひな祭りですが

日本の一部地域では4月に祝う風習が存在します。

 

東北、北陸、長野県、埼玉県、山梨県、岐阜県などでは

新暦の1ヶ月後、つまり4月3日にひな祭りを祝うことが一般的です。

 

この習慣は、特に寒い地域に多く見られます。

 

また、沖縄県では旧暦の3月3日を使って

女の子の成長を祝う「はまうり」というイベントが行われます。

 

この日は、浜辺で海水に触れて身を清める儀式を行い

女の子たちが外で遊ぶ日として親しまれています。

 

 

ひな祭りの食べ物と風習のまとめ

 

今回は、ひな祭りにちなんだ各地の特有の食べ物や

独自の習慣についてお話ししました。

 

もし、ここで触れられた内容以外にも

皆さんの地域独自のひな祭りの食べ物や風習があれば

ぜひ教えていただきたいです。

 

各地の個性豊かなひな祭りの祝い方を知ることができると嬉しいです。

 

皆さんの情報をお待ちしています^^

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