中学校の卒業式にて
保護者代表としてスピーチする機会を得た方々へ、
感謝の気持ちをどのように表現し、
未来への期待を込めたメッセージをどのように伝えるか、
その具体的な方法とポイントを分かりやすく解説します。
挨拶のポイント
ポイント1
保護者代表として挨拶する際には、
まず中学校での過去3年間の教育に対して感謝の意を表し、
生徒たちが無事卒業を迎えられたことを
心から喜ぶことが基本です。
教員への感謝はもちろん、
式に参列している来賓への謝辞も忘れずに述べることが肝心です。
ポイント2
話の内容は公平な視点を持ち、
自分の子供やクラスのことを語る際も、
全卒業生を代表する形でバランス良く話しましょう。
自慢話に流れがちな内容は控えめにし、
他の生徒や保護者にも共感を呼ぶ話を心がけてください。
ポイント3
-卒業生全員への未来への期待と激励を込めることも重要です。
彼らが高校生として新たなスタートを切ることへの希望を表現し、
前向きなメッセージを送りましょう。
挨拶の構成1 最初の挨拶
- 「卒業生の皆さん、ご家族の皆様、そして教職員の皆様、本日はこの記念すべき卒業式において、卒業生の保護者代表として、心からの祝福の言葉を申し上げます。」
- 「今日ここにいられるのは、校長先生を始めとする多くの教職員の方々の献身的なご指導の賜物です。皆様の努力に深く感謝しております。」
- 「卒業生の保護者の一人として、この場を借りて、教職員および関係者の皆様への深い感謝を表します。」
- 「この素晴らしい卒業式を計画し、実行に移された全ての関係者の方々、また今日を特別なものにしてくれたPTA会長をはじめ、尊敬する来賓の皆様にも、心からの感謝を捧げます。」
挨拶の構成2 メインの中身
例①
中学生活の3年間を通じて、
すべての卒業生がさまざまな役割を経験し、
それぞれが成長しました。
全生徒が示したリーダーシップと協力は、
私たち保護者にとっても大きな感動となりました。
また、1年生の時に体験した社会実習では、
実際の職場で働く貴重な経験をし、
それが彼らの成長に大きく寄与しました。
2年生での登山体験は、困難を共に乗り越える中での絆の深まりと、
達成感の大きさが彼らにとって大きな学びであり、
校訓「誠実・感謝・自立」を体現する経験となりました。
例②
我々保護者にとって見ても、
子供たちが中学生として過ごしたこの3年間はあっという間でした。
入学当初の幼さが残る顔つきが、
次第に成熟した表情へと変わっていったのを見て、
彼らの成長に改めて驚かされました。
学びの場である学校での様々なイベント、
特に文化祭やスポーツ大会では、
彼らの成長した姿を見ることができ、
それが私たち保護者にとっても新たな発見と喜びとなりました。
これからも彼らが直面するであろう様々な困難に対して、
中学校で培った内面の強さを持って立ち向かっていくことでしょう。
例③
卒業生のみなさん、
これからは各自が異なる道を歩み始めることになります。
新たなフェーズへの一歩には不安も多いかもしれませんが、
同時に多くの希望や夢を抱えていることと思います。
中学校での3年間の学びを振り返り、
皆さんにとって特に心に残る出来事や
学びを思い出してください。
スポーツの試合での一致団結、
クリエイティブな授業での発見、
音楽や芸術での表現の喜びなど、
どんなことでも構いません。
これらの経験が、皆さんの自信となり、
これからの人生の土台となるはずです。
〇〇中学校で培った価値ある教訓を生かし、
新しい環境で自分らしさを持って、前向きに進んでください。
例④
桜中学校の卒業生とその保護者にとって、
忘れがたい記憶の一つに、合唱コンクールで
県代表として全国大会に進出したことが挙げられます。
この偉業は、○○先生の情熱的で熱心な指導のもと、
生徒たちがそれぞれの歌唱能力を
存分に発揮した結果として実現しました。
全国大会への出場自体が素晴らしい成果ですが、
それ以上に、共通の目標に向かって
一丸となって取り組む大切さや、
チームとして成し遂げた達成感を実感したことは、
生徒たちにとってかけがえのない経験となったでしょう。
また、体育館で披露された美しいハーモニーと、
学年を超えた生徒や保護者の一体となった応援は、
その時の感動と共に深く心に刻まれました。
この貴重な経験は、生徒だけではなく保護者にとっても、
共に成長した証として、長く記憶に残るものです。
例⑤
中学校入学からわずか3年間で、
皆さんの心身の成長は目を見張るものがありました。
各自が学業や部活動において見せた努力は、
目覚ましい成果をもたらしました。
この成長は、生徒一人ひとりの努力だけでなく、
教師からの丁寧な指導、クラスメートとの協力、
さらには地域社会からの継続的な支援によって支えられたものです。
多くの手助けがあったからこそ、
生徒たちは自分たちの能力を最大限に伸ばすことができたのです。
これから進学や就職など、
異なる道へと進む皆さんには、
新たなスタートの際には希望と
不安が混在することでしょう。
しかし、具体的な目標を立て、
その目標に向かってコツコツと努力を重ねることで、
不安は徐々に解消され、成功につながるはずです。
中学校で培った精神をこれからの生活にも持ち続け、
日々を全力で生き抜いてほしいと願っています。
挨拶の構成3 最後のまとめ
例①
この場を借りて、過去3年間、
私たちの子どもたちの学びと成長を支えてくださった
すべての教職員の方々、そして地域のPTA活動に積極的に参加し、
温かい支援をしてくれた保護者の皆様に、
心からの感謝の気持ちを表します。
皆様の協力があってこそ、
今日のこの卒業式を成功させることができました。
この感謝の言葉をもって、
私の挨拶を締めくくらせていただきます。
例②
校長先生、教職員の皆様には、
日々の学校生活の中で
子どもたち一人一人に対して献身的にご指導いただき、
誠にありがとうございました。
感謝の言葉だけでは
表現しきれないほどの深い感謝の気持ちを持っておりますが、
ここで保護者一同の感謝の意を込めて、改めてお礼を申し上げます。
例③
校長先生、教員の皆様、職員の方々には、この3年間、
多感な時期を迎えた中学生たちを温かく見守り、
指導していただき、心から感謝しています。
子どもたちが青春の難しい時期を乗り越え、
無事に卒業を迎えることができたのは、
皆様の手厚いサポートがあったからです。
家庭では子どもたちが学校のことを話す機会が減り、
どのように接してよいか悩むこともありましたが、
学校での皆様の支えがあったため、
私たち保護者も大きな安心感を持つことができました。
これから子どもたちがそれぞれの新しい道を歩むにあたり、
引き続きのご支援と指導を心よりお願い申し上げます。
学校のさらなる発展をお祈りするとともに、
深い感謝の気持ちをお伝えします。
本当にありがとうございました。